■たまだまさおの故障日記DX
Favoritesタイトルイラスト Mixiの日記でこっそり描いていたネタ『故障日記』のその後ということで、101からまた再スタートいたしますどこまで続くかわかりませんが、経済的にはあまり続かない可能性も高いかと…。

故障日記DX vol.123(Macintosh Quadra700)

故障日記DX vol.123(Macintosh Quadra700)
最近は、もう小学生でもパソコンぐらい屁のカッパ(←死語か?)な世の中なんでしょうけどね。
まぁまったく世の中のガキというガキは一度この便利な生活から離れて己の無力さを思い知れってんですよ。
と、しょっぱなから怒ってみたりしますが、別に世の中の子供とかデジタルデバイドとかに興味がある訳ではさらさらないのですねどね。
◆Sample images

最近は、もう小学生でもパソコンぐらい屁のカッパ(←死語か?)な世の中なんでしょうけどね。
まぁまったく世の中のガキというガキは一度この便利な生活から離れて己の無力さを思い知れってんですよ。

と、しょっぱなから怒ってみたりしますが、別に世の中の子供とかデジタルデバイドとかに興味がある訳ではさらさらないのですねどね。

まぁ今回はそんな話でもないんですけどね。

では、仕切り直して。

梅雨なのにいまいちカラッとしていて、なんだか物足りなさを感じつつも、洗濯物がたまらなくてよかったなぁ、異常気象も別にいいんじゃんとか思っている皆さんこんにちは!

皆さん、自分の大事な思い出は、しっかり箱にしまって鍵をかけておく方ですか?
僕は、どっちかというとほとんど覚えていないので、しまおうにもしまえないタイプです。

昔の友人に道でバッタリ会っても、その人の名前すら思い出せないのに、とりあえず相手の話に相づちだけ打ってその場を切り抜けようとする人間です。
おかげで同窓会とかいっさい誘われません。ずっと地元にいるにのにね。

これ以上言うとなんか空しくもなるので、先に進みましょうね。

今回は、別に故障というほどの故障は無いのですが、なんか記録として録っておかないと、また悲しい友人たちの思い出と同じ末路をたどりそうなので、ここに記します。 まず、写真1枚目をご覧ください。

どうです?IT関係者やデザイナーでキャリア7年以上の人(※1)なら、なんかひっかかるものが写っているでしょ?
写真の右の方。
なんか液晶ディスプレイと並ぶと違和感を感じさせる、そのお姿。

 

そう!

 

この小汚い箱

わかった人にはもう説明はいらないですね。

わかんない人は、別に一生わかんないでいいです。
そういう人は、なんかわかんないレノボとかHPの"ぱそこん"でも使っていてください。
帰っていいですよ。

スティーブ・ジョブスが不在だったある意味暗黒迷走時代のAppleが出した名作(迷作?)。

" Quadra700"

001.jpg

です。
以前、故障日記で紹介したカラクラ
故障日記vol.100
もそれはそれで名作ですが、

こちらはもう実戦派の名作。

これで仕事してましたって人多いんじゃないですか?
ある意味、「これで仕事してました。」って人は、"=古い人"扱いされちゃいそうですけどね。

ワタクシ、生まれて初めて触ったMacがコイツなんですよ。

個人的にも感慨深いものがありましてね。
実際には、その当時でも既に"古いMac"になってはいたんですけどね。

ここから、個人的な思い出話をひとつぶち上げますとですね。
あ、断っておきますけど、長いですよ。

はじめて、名前を耳にしたのは、今から15年ほど前ですかね。
たしか、予備校生時代。

お茶の水の予備校にいたんですけど、そこで恒例の画廊巡りというイベントがあった日です。

銀座の画廊を点々と予備校生の貧乏臭い集団が押し掛けるという、ギャラリーの主催者からしたらいい迷惑なイベントの中で、ふと通りの向かいにCanonゼロワンショップ(※2)があったのです。
それを見つけるやイナや、引率の先生(大体予備校の先生というのは現役の大学生なんですけど)の一人が生徒を放り出し、ゼロワンショップに駆け出します。

ちょっとして、先生、手になんかの不鮮明なコピーチラシを持って、息を弾ませて帰ってくるじゃないですか。
みんな、いったいなにが?という顔で先生の持っているチラシを覗き込むと。

「オレ、今度コレ買うぜ!」
と、先生。

見ると、その不鮮明なコピー(モノクロ)のチラシには、四角い箱とモニターとおぼしきちんまいブラウン管が写っています。ブラウン管の足下にはキーボードらしきものが写っているので、なんとなくこれは、コンピュータだなと、鉛筆と絵筆しかあつかったことの無い、予備校生でも想像はつきました。

「グラフィックセットで1,500,000円!」
「???」

ちょっと耳を疑います。

この箱が150万円?

「これでオレはCGを作るぜ。」
先生鼻息荒く続けます。

その先の道中もことあるごとにチラシの中の四角い箱の話が出てきて、結局なんの絵を見たのか全然思い出せない画廊巡りでした。

そのときちらっと耳にした名前、

そうそれが、
"Quadra700"だったんですね。

ものの資料によりますと、発売は1991年。
スペックは、68kの25MHz搭載で、メモリは最大で68MBまで積載可能。
VRAMが最大2MB。拡張スロットにNuBus×2/PDS×1。
SCSIシステムでHDDは80MB。おまけにサウンドの入出力もついてて、AAUIでネットワークにも接続可能です。

当時の価格は本体だけでなんと

1,390,000円

ちなみに同じ時期に発売されていた、"Classic II"は9インチのモノクロディスプレイ内蔵でも298,000円〜458,000円でしたから、かなりの大きなお買い物であることがわかりますね。

普通に車が買える価格ですからね。

おそらく「グラフィックセット」と行っているものは、本体にモニタとサードパティ製のグラフィックボードを加えたものだったと想像できます。
当時、CG(コンピュータグラフィック)をやるならこれくらいの投資をしなければならなかったのです。
それでも25MHzです。精一杯がんばってVRAM2MBです。

それでも喜んで150万円投げ打つ大学生がいたわけです。
なにしろ、CGができるんですから。

鉛筆と絵筆に毎日を捧げていた予備校生には想像もつかないアバンギャルドな世界でしたが、先生のその興奮ぶりから、きっとなにかすごいことなんだろうなぁと想像はつきましたが。

当時、別にコンピュータになんて全く興味のない私には、

「先生...ヘン...。」

くらいにしか思っていませんでしたけどね。

大学時代には8mmフィルムに没頭していて、コンピュータのお勉強なんて全くしていなかったし、造形大のMacルームなんて卒業後まで見たことも無かったんですよ。
大学時代に触ったコンピュータと言えば、実家から引き取ったNECの"PC-9801DA"(もっぱらDos版の一太郎専用機)とアニメーションの授業で触った、不思議なコンピュータ。Commodoreの"Amiga"(※3)ぐらいです。(その時点で当時としては結構触れ合っている方かな?)

記憶が正しければ(ここがかなり怪しいけど)、画廊巡りの件は、1992年です。
すでにそのときですら"Quadra700"は発売されて1年を経ている訳ですが、
当時のAppleの技術的進歩は亀の歩みで、
1992年発売の"LCII"は16MHz、同年発売のフラグシップモデルの"IIvx"でも32MHz。
1993年になっても、"ColorClasicc"16MHzなんてのをまだ出していたし、最速でも"Quadra800"33MHzというお粗末っぷりです。さらには迷走中の迷走の"Centris"シリーズもこの年に出ています。
でも、念のため追記してきますけど、1992年にはDos/v機の世界はもっと貧弱で同じ時期の主流は486/25MHZとか386/20MHZとかだった訳ですから、やっぱりグラフィックやるならMacということだったわけですね。
余談ですけど、確かコンパックが日本進出したのと、PowerPCが発表されたのもこの年だったと思います。PowerPCがMacに搭載されるのはその2年後ですけどね。
さらに余談で、1993年にIntelから"Pentium"が発表されて、Mac最速の伝説も崩れていくことになったとは、当時は全然知る由もなかったわけですが。

パソコン灰色時代の大学生を終えて、なんかよくわからないウチに就職させられてしまった(←これはホント)1997年のこと。

CGなんてまるで興味も無いのに入った会社は、当時CG制作を主にやっていたプロダクション。
しかも、とある有名なアニメ会社の子会社ときたもんだから、かなり異様な世界だ。

初めての仕事として、任されたのが、画像加工。一種のフォトレタッチのようなもので、これをコンピュータで処理しろという話。
初めての経験ですから、不安半分、期待半分の気持ちでして、

「どこでやればいいんですか?」
当時の上司(今は上司と思っていないけど...)が指し示すデスクには、モニタと...。

巨大な、

 

""が

 

側面にスリットの入った、"壁石"

「なんで、会社のデスクに壁石が?」
と思ったので、率直に意見しました。

 

この石なんですか?」(←そのまんまですね)

 

「コンピュータだよ。Mac!」

そう、なんと、5年前に見たあのチラシの筐体が今そこに。
発売からもう5年も経とうというのになんとそこには未だにCGで現役で動いている

"Quadra700"のお姿があったではないですか。

ちなみに周りのデザイナーの人たちはもうPowerMacでしたよ。僕は別にデザイナーではなかったのでね。
その時使ったソフトは"PhotoShop3.0"

いやはや、それなりにサクサク動いてくれてましたから、いやぁMacってすごいなぁと思ったものです。

でもね、当時はすでに、Windowsがなんかブイブイ言わしてて、"Pentium II"なんかがマルチメディアエンジン(MMX)搭載でなんかいい感じみたいだったので、その後、初めてのボーナスで"Gateway G6-333c"なんて買っちゃいましたけどね。(よく考えたら"333c"はPentiumじゃないね。(※4))

まぁWindowsはその後どーでもよくなるんですけど。

それが、

"僕とQuadra700との出会い"

ということです。
その後、"Quadra900"なんてのも使うんですけど、まぁこれ以上長い話になるとMixiのサーバにはじかれそうなので、控えましょう。

で、時は戻って、現在。
21世紀になって、時はもう2007年です。

なぜか、今手元に、あの"Quadra700"がやってきました。
ある知人の方(すごい人)から譲っていただきました。

当時付いてた14インチのモニタじゃありません。なぜか今時の液晶モニタがくっついています。
当時のVRAM性能じゃちょっと無理なんですが、こいつにはNuBusでも最強の部類に入る"SuperMac"が搭載されています。近所の中古屋いとも簡単に、新品のD-sub変換アダプタもゲットです。(今時あるもんですね新品)
今の時代ならネットもつなぎたいですので、今時のイーサネットにつながるようにトランシーバのドングルもゲットです。
家の戸棚には奥さんの嫁入り道具の一つ

"MacOS8"

002.jpg

もありました。

私の記憶が確かなら(←この台詞今の若い人にはわかるまい)
68kMacにインストールできる最新のOSはこれしかない。

もちろん(?)System7も漢字Talk7.5もあるけど、それじゃ面白くないわけで、
ここは是非とも
「Quadra700でOS8とインターネット」
とシャレ込みたいところです。

レッツ!インストール!!!

おお、ガンガンインストールされていきます。
古代の怪物が現代に復活です。

なんか「勇者ライディーン」とか、「無敵超人ザンボット3」みたいです。
(若い人おいてけぼりな比喩ですけど)

しかし、超人復活まであとちょっとというところで、トラブル発生!

な、なんとぉ〜!

「インストール先のディスク容量が足りません」

との何とも悲しいメッセージが...。
ここまで来て...。
そうだ、そうだったのだ。HDDは当時のまま(80MB)だったのだ...。

代わりのSCSIのハードディスクは...、
あぁこないだのカラクラに使っちまったい。

なす術も無く、とりあえず再起動。

あれ?
普通にOS8が起動しました。

003.jpg

さすが、当時のスーパーマシン。
未完のインストールでも、十分起動可能とは。

発進!!未完の最終兵器!

って、このタイトルも若い人にはわかんないかな?
知ってたらちょっと嫌かも...。

▼ よくある質問珍問:Q&A

[Q1]
今のキーボードよりも三角起動ボタンが付いてる昔のやつが好きです。
あ、私は学生時代に触ったファーストマックはIIciでした。
Photoshopが3でした(笑)
フロッピーでイラレ5を勉強させられました。
[A1]
頂いた情報から察するに、立派に"古い人"です。
これからも、職場で、プライベートで、"古い人"と呼ばれるようにがんばってください。
とりあえず、今の職場に何食わぬ顔をしてIIciを持ち込んで仕事してみるなどのパフォーマンスが有効かと...。
[Q2]
Quadraシリーズ、名前だけは知ってましたが、こういう
匡体だったというのは知りませんでした。
昔は、ホントMacは値段が高かったですね。マジで。
で、載ってる机、ダイニングテーブルですね...。
お茶、どこで飲んでるんですか?
[A2]
この筐体は、一般的にIIciを縦置きにしたものと言われています。
しかし、実力のほどはその中身で、ネジを1本はずすだけで、バラすことができるという優れた利便性をもっているのです。
ちなみに他のQuadraシリーズはこの限りではありませんけどね。
お茶や食事は、まぁ適当に...。床とかでですかねぇ。
[注釈]
※1:2007年当時なので、現在2020年から数えると20年のキャリアになりますかね?
※2:2002年頃まであった日本でのApple製品の販売をやっていた販売代理店。
※3:そういうコンピュータがあったんです。分からない人は分からなくても困りませんよ。
※4:「Celeron」だね。

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